初めて一人暮らしをするから、賃貸の初期費用について詳しく知りたい!
次に引っ越すときの初期費用を抑えたい!
新しい生活を始めるにあたり、初期費用は重要なポイントです。
この記事では、初期費用の項目や相場について詳しく解説します。さらに、初期費用を抑えるための効果的なポイントなども紹介しているので、初期費用を抑えたいと思っている方はこの記事を参考にしてみてください。
初期費用の項目
賃貸物件の初期費用の項目は全部で10種類あります。
契約時には主に次の7つの費用が必要になります。
敷金 | 契約を終えて部屋を退去するときの修繕や原状回復費用に充てられる費用 基本的に原状回復にかかった費用が差し引かれた金額が返ってくる |
礼金 | 部屋を所有する大家さんに対して、お礼の意味を込めて支払う費用 敷金とは違い退去時に返ってくることはない |
入居月の日割り家賃 | 入居日から月末までの月の家賃を日数で割った費用 |
前家賃 | 入居する月の家賃を前払いで支払うための費用 |
仲介手数料 | 物件の案内や契約手続きをおこなう不動産会社に支払う費用 法律で上限は「家賃の1ヶ月分」と決められている |
鍵交換費用 | トラブルを防ぐために入居者が変わるときに玄関の鍵を交換するための費用 国では基本的に貸主負担と定められていますが、初期費用の項目に入っている |
火災保険料 | 火災や水漏れトラブルに備えて損害保険に加入する必要があり、損害保険会社に支払う費用 |
・物件によってはある項目
消毒費用 | 消毒や害虫駆除など、入居前に行う部屋の消毒にかかる費用 |
保証会社加入費用 | もしもの時のために連帯保証人の代わりの役割を果たしてくれる会社を利用するための費用 大家さんに対して家賃や債務を立て替えて払ってくれる |
24時間サポートサービス | 24時間電話で緊急対応してくれるサポートサービスの利用料 呼び名は不動産会社によって異なる あまり使うことのないサービスだが、不動産会社によっては最初の2年は加入が必須なところもある |
クリーニング代 | 退去時のクリーニング代を契約時に支払う費用 敷金のかからない物件で必要になることが多い |
初期費用の相場
初期費用の相場はだいたい家賃の4.5~5倍程度といわれています。家賃が6万円なら27~30万円程度になります。
また物件の場所や不動産会社によって安くなったり、高くなったりとあるので契約の前にしっかり調べておきましょう。
敷金 | 家賃0.5~1ヶ月分 |
礼金 | 家賃0.5~1ヶ月分 |
前家賃 | 家賃1ヶ月分 |
日割り賃料 | 入居日によって異なる |
鍵交換費用 | 15,000~20,000円+税 |
火災保険料 | 2年契約で2~3万円 |
仲介手数料 | 無料 or 家賃0.5~1ヶ月分 |
保証会社手数料 | 1~2年契約で家賃0.5~1ヶ月分 |
消毒費 | 1.5~2万円 |
敷金、礼金ともに1ヶ月分というのが一般的になっています。最近は礼金を無しにしているところも多く見られます。
大家さんとしては空室のところはなるべく早く入居してほしいというのがあるため、礼金を無しで入居者を募集しているところもあります。初期費用を抑えたい方は礼金無しなどの物件を探しましょう。
初期費用を安く抑えるポイント
敷金礼金がゼロの物件を探す
物件を探していると敷金が家賃1ヶ月分や2ヶ月分かかる物件があったり、敷金礼金それぞれ家賃1ヶ月分かかる物件があったりします。
しかし、中には敷金礼金を下げて出されている物件も多くあるため、敷金礼金がなるべくかからない物件を探して初期費用を抑えましょう。
不動産屋さんの閑散期を狙う
不動産屋さんにも繁忙期と閑散期があります。
1月~3月が新生活シーズンで繁忙期になり、引越しが落ち着いた6月~8月が閑散期となります。
繁忙期は需要が多く忙しいため初期費用も下げにくくなります。
閑散期にお部屋探しをすると、大家さんが空室を無くしたいために敷金礼金を割り引いてもらえるケースがあったりと初期費用の安い物件が見つけやすくなります。
引越し時期を選べる人は閑散期にすることをおすすめします。
入居日を月初めにする
初期費用を少しでも安く抑えたい方は月初めに入居することをおすすめします。
不動産会社によっては月初めに入居すると前家賃が不要になるケースがあります。
不要になった前家賃は月末に払うことになるのでトータルでは節約にはなっていませんが、初期費用のときに支払う額を減らすことが可能です。
仲介手数料が安くなる不動産会社を探す
仲介手数料の上限は「家賃1ヶ月分+税」と決められていますが、仲介手数料を無料や半額にしている不動産会社もあります。
条件によってはクーポンなどお得なサービスをしてくれる不動産会社もあるので、いろいろな不動産会社を見て、仲介手数料を抑えてお得に契約しましょう。
オプションをつけないようにする
・消臭、消毒
消臭、消毒は、入居する前に消毒液を使用して、室内を消毒するための費用で1~2万円程度かかります。
消毒スプレーをするだけで1~2万円程度は、初期費用を抑えたい方には必要の無いオプションです。
外してもらえるのであれば、初期費用から外してもらうようにお願いしましょう。
・入居サポート、24時間サポート
入居サポートは、住んでいて水道トラブルが起きた時などに業者を呼んでもらえるサービスですが、今の時代、自分でネットですぐに検索して呼ぶことはできます。
契約書に「サポートサービス」への加入が明記されている場合は基本的に加入が必須となりますが、契約書に記載がなく任意の場合は外したほうがいいサービスです。
・鍵交換費用
防犯上、前の入居者が使っていた鍵を交換するケースがほとんどです。
入居者の入れ替わりの鍵交換費用は、「大家が支払うことが妥当」と国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」で定められています。
ですが、特約で借主負担と決められている場合はその特約に従わなければならないので、契約書をしっかり確認しましょう。
初期費用を安くする際の注意点
・むやみな交渉はしない
初期費用の交渉をする時は、安くしてもらえたらラッキーというスタンスでお願いベースで相談しましょう。
初期費用は交渉によって安くなるなら全部値下げしてもらおうと思って、むやみに交渉をすると入居を断られる場合があります。
無理なら他の不動産屋さんに行けばいいと思われる方もいると思いますが、入居申込をすると悪い情報も大家さんや不動産会社に伝わるため、その後の大家審査で断られる可能性が出てきます。
初期費用の交渉はお願いベースで相談し、むやみな交渉で入居できなくなる事態には気を付けましょう。
・交渉は具体的にする
交渉をする時は具体的に自分の希望などを伝えて、それを不動産屋さんを通して大家さんに交渉してもらいましょう。不動産屋さんに具体的な希望を伝えると、不動産屋さんも大家さんに交渉しやすくなり、希望が通る可能性も高くなります。
「家賃を下げてくれ」とだけ伝えても不動産屋さんはどのくらい下げてほしいのかわからず困ってしまいます。値下げしたい項目と金額などを具体的に伝えましょう。
・値下げ後は必ず契約する意思を伝える
値下げ交渉をされる方が契約するかどうかわからない状態だと大家さんも不動産屋さんも戸惑ってしまいます。
値下げをしても契約しない人と思われると値下げ交渉も難しくなるので、「この物件の〇〇を〇〇円にしてもらえたら、すぐに契約します」などと、契約する意思を先に伝えておくことで交渉に応じてもらいやすくなります。
まとめ
この記事では賃貸の初期費用について解説しました。
契約をする時期や交渉によって初期費用を安くすることは可能です。
しかし、むやみな交渉などで入居拒否される可能性もあるため、不動産屋さんや大家さんの事情も考慮しながら、自分も相手も納得のいく交渉にし、安く初期費用を抑え、理想の部屋探しを実現しましょう。