国家資格の1つであり、合格率が15~17%程度と決して取得が簡単な資格ではない「宅建士」
そんな宅建士試験の合格を独学で目指すうえで
「どのくらいの勉強時間が必要なのか?どのくらいの難易度なのか?」などの、いくつかの疑問が生じます。
この記事では、そんな疑問を解消すべく、
どのくらいの勉強時間で合格できるのか、どのように勉強するのか、
法律知識0の状態から独学で一発合格した私の経験もふまえて、宅建試験のおすすめ勉強法を紹介します。
これから宅建の勉強を始める方、宅建資格の取得を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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【結論】宅建は独学で合格できるのか?
結論、独学でも合格することは可能です。
宅建は人気資格で合格に必要なテキストや問題集は本屋さんやアマゾンなどにすべて揃っており、学習方法も暗記がメインでシンプルなため独学しやすい資格といえます。
しかし初めに述べたように合格率は約15~17%と決して合格がかんたんな資格ではありません。
宅建は難関資格であるという認識をもち、しっかりとした学習計画をたて試験勉強に臨みましょう。
宅建に独学で合格するために必要な勉強時間
基礎知識があると勉強時間も短くなったりと個人差はありますが、初心者が独学で宅建に合格するには
400~600時間程度の勉強時間が必要です。
1日2時間の学習時間を毎日繰り返した場合、150日程度必要となるため、約5ヵ月かかります。
宅建試験が毎年1回10月に行われるため、逆算すると4,5月頃から勉強を開始するとちょうどよいでしょう。
私もそうでしたが、合格された方に多い勉強を始める時期は4月頃です。
1年間程度と長期的なスケジュールを立てたい方もいると思いますが、宅建試験の勉強は記憶、暗記がメインとなるため、短期間で効率よく勉強したほうが有利です。
独学に役立つ勉強法
ではどのようにして独学で勉強をするのか?私も宅建試験を受けようと決めるまでは勉強をしてこなかったため、最初は勉強の仕方が全くわかりませんでした。
ですが、ネットで調べたり宅建士の方に直接聞いてみたりすると、合格者の方はほとんどいっしょの勉強方法をしていたり、おさえているポイント、時間を使うところも同じでした。
ここでは効率のいい独学に役立つ勉強法を紹介するので参考にし、自分にあった自分の勉強法を見つけましょう。
1.テキストを読み、全体を把握する
まずはすべてを理解しようとせず、サラッとテキストを最後まで読み全体を把握しましょう。
1回読んですべての内容を暗記することはできないため、宅建試験の学習には何回も繰り返し復習するというのが必要になってきます。
そのためテキストを最初はサラッと読み、過去問等でわからないところが出てきたら、またテキストを読んで理解していきます。この繰り返しを何度もやり、記憶に定着させていきます。
2.過去問を何度も解く
宅建試験の学習において、過去問を解くことは必須でとても重要です。それも一度だけではなく忘れてきたころにもう一度と何度も繰り返し、長期記憶に定着させていき忘れないようにします。
宅建試験は過去に出題された内容で言い方を変えた繰り返し出題が多く、大事だと言われているところは毎年のように出題されています。
過去問をやることによって繰り返し出題されているところ等の実際に出題される問題形式に慣れることができ解き方がわかるようになります。
過去問をやるときに大切なのは、「解き方を覚える」ということです。問題を読んでなにを問われているかを正しく理解し、テキスト等でインプットした知識から適切なものを選ぶ能力は過去問を解くことによって養われます。
テキストや参考書を読んで全体をある程度把握できたら早めに過去問に取りかかり、復習や問題演習の回数を増やしアウトプット練習を繰り返し、解き方を熟知し本番でも実力を発揮できるようにしていきましょう。
3.模試を利用する
模試は必ず受けないといけないものではないのですが、時間に余裕があるなら1回は受けておくことをおすすめします。
私は毎月1回受けていましたが、自分のレベル、成長具合、苦手なところ等がわかり学習意欲にもつながりました。
試験さながらの雰囲気で時間も試験通りやると、試験の雰囲気に慣れることができ、本番で自分の実力を出しやすくなり、時間配分の練習にもなるため、本番の日に時間が足りなくて全問解けなかったという事態もなくなると思います。
模試は力試しではなく本番の予行演習だと割り切って受け、模試の結果はしっかりと振り返り、試験までに苦手な部分は洗い出し克服していきましょう。
科目別の配点
宅建試験の科目は全部で4科目で、合計50問出題されます。
科目 | 出題数 | 目標点 |
宅建業法 | 20問 | 17~20点 |
権利関係 | 14問 | 7~8点 |
法令上の制限 | 8問 | 5~6点 |
税、その他 | 8問 | 5~6点 |
この4科目に優先順位をつけて、効率よく勉強をしていくことが重要です。
優先する科目の順番としては、宅建業法⇒権利関係⇒法令上の制限⇒税、その他という順番がおすすめです。
①宅建業法
宅建業法は50問中20問も出題され、配点がいちばん高く、出題範囲もそれほど広くないため高得点が狙える科目と言われています。
そして宅建業法は暗記の科目で過去問からの出題も多いため、繰り返し過去問をやっていくことが重要で、毎年固定で出題されているところ等は正確に暗記していくことを意識していきましょう
配点が高いうえに内容が取っつきやすく得点が取りやすいため、苦手なところを作らず高得点を狙いましょう。
②権利関係
権利関係は例年14問出題され、出題範囲が広く、最も難易度が高く暗記だけでは対処できず勉強に時間を要す科目です。
法解釈などへの「理解」が求められるため、問題のパターンを覚えきるのも難しく問題の解答の仕方を訓練していく必要があります。
権利関係は勉強するのに時間のかかる科目ですが、1つずつ確実にクリアしていくようにじっくり時間をかけて勉強していきましょう。
③法令上の制限
法令上の制限は例年8問出題と、配点はあまり高くありません。
しかし、法令上の制限は重要な項目を繰り返し出題する特徴があり、学習の的も絞りやすく、慣れれば比較的簡単に解けるようになる出題は多い科目です。
専門用語や聞き慣れない話が多いですが、「この地域には、こういう建物のルールが必要」という、イメージ作りをしながら勉強を進めていきましょう。
④税、その他
税、その他は例年3問出題と問題数が少なく、得点しやすい問題と得点しにくい問題がはっきり分かれるため深入りは禁物な科目です。
手を広げすぎず、短時間で要点だけおさえる学習方法をとり、過去問を繰り返しやっておきましょう。
独学のメリット、デメリット
最後に宅建試験を独学で目指そうという方にメリット、デメリットをご紹介します。
これを参考に自分が独学にあっているか、あっていないのか、通信講座や学校に通ったほうがいいのかを見極め理想の学習スタイルを見つけましょう。
メリット①自分の好きな時間に好きな場所で学習できる
独学で勉強するのであれば、時間にしばられずいつでもどこでも学習できるというのはとてもメリットです。
私も仕事をしながら独学で勉強していたので、朝と夜の通勤時間に1時間ずつの学習をするという時間確保の仕方ができていました。
また自分のペースに合わせてスケジュールの調整もできるため、苦手な分野に時間をかけたり、自信のあるところは飛ばしたりと自分のやりたいように勉強できます。
メリット②コストを抑えられる
教材費以外はほとんど費用がかからないため、あまりお金をかけたくないという方は独学がおすすめです。
テキストや過去問集で数千円と手軽に試験勉強が始められるので、初学者の方やコストを抑えたいという方に向いています。
デメリット①1人で勉強をするため、意志が弱いと挫折しやすい
応援してくれる人たちはいると思いますが、結局やるのは自分1人でやるか、やらないかは自分次第です。
「今日は疲れたから勉強したくない」という日も出てくると思いますが、自分を律する意思をもち合格に向けて継続して勉強をしていきましょう。
デメリット②わからないところを聞けない
独学だと先生や講師がいないため、わからないところや理解できないところを質問することができません。
しかし、今はネットで調べたり、YouTubeで解説動画を見たりし、コメント欄に質問をしたりすることができるので色々工夫しながら勉強を進めていき、苦手な分野を減らしていきましょう。
まとめ
宅建は合格率15~17%程度と難易度の高い資格試験になりますが、独学で合格するのは可能です。
例年20万人以上の方が申し込みをする人気資格で、就職、転職等のキャリアアップにはとても有利になり、不動産業では重要事項説明などの宅建士にしかできない独占業務がありとても重要な資格になってきます。
勉強の仕方も過去問演習や暗記がメインとシンプルで学習しやすいため、試験本番まで学習を継続して合格を勝ち取りましょう!
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