独学で宅建合格に必要な勉強時間を
ご紹介していきます。
国家資格の1つであり、不動産関連の資格でとても人気な資格「宅建士」
合格率が15~17%程度で決して取得が簡単とは言えない資格ですが、どのくらいの勉強時間で合格できるのか、必要な勉強時間を詳しく紹介していきます。
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宅建合格に必要な勉強時間
基礎知識があると勉強時間も短くなったりと個人差はありますが、初心者が独学で宅建に合格するには
300~500時間程度の勉強時間が必要といわれています。
1日2時間の学習時間を毎日繰り返した場合、150日程度必要となるため、約5ヵ月程度試験勉強にあてることになります。
宅建試験が毎年1回10月に行われるため、逆算すると4,5月頃から勉強を開始するとちょうどよいでしょう。
私もそうでしたが、合格された方に多い勉強を始める時期は4月頃です。
1年間程度と長期的なスケジュールを立てたい方もいると思いますが、宅建試験の勉強は記憶、暗記がメインとなるため、短期間で効率よく勉強したほうが有利です。
最短では、ハードなスケジュールにはなりますが、6~7月頃から試験勉強を開始して3ヶ月間でも合格は見込めるでしょう。
まずは自分の生活スタイルに合った学習スケジュールを計画し、実行していきましょう。
科目別の勉強時間の配分
宅建試験の科目は、「宅建業法」「権利関係」「法令上の制限」「税・その他」の4つで構成されています。総勉強時間を300時間と想定して、この4つの科目の時間配分を紹介します。
科目 | 出題数 | 時間配分 |
宅建業法 | 20問 | 約120時間 |
権利関係 | 14問 | 約90時間 |
法令上の制限 | 8問 | 約50時間 |
税・その他 | 8問 | 約40時間 |
優先する科目の順番としては、宅建業法⇒権利関係⇒法令上の制限⇒税、その他という順番がおすすめです。
①宅建業法(約120時間)
宅建業法は50問中20問も出題され、配点がいちばん高く、出題範囲もそれほど広くないため高得点が狙える科目と言われています。
そして宅建業法は暗記の科目で過去問からの出題も多いため、繰り返し過去問をやっていくことが重要で、毎年固定で出題されているところ等は正確に暗記していくことを意識していきましょう。
②権利関係(約90時間)
権利関係は例年14問出題され、出題範囲が広く、最も難易度が高く暗記だけでは対処できず勉強に時間を要す科目です。
法解釈などへの「理解」が求められるため、問題のパターンを覚えきるのも難しく問題の解答の仕方を訓練していく必要があります。
権利関係は勉強するのに時間のかかる科目ですが、1つずつ確実にクリアしていくようにじっくり時間をかけて勉強していきましょう。
③法令上の制限(約50時間)
法令上の制限は例年8問出題と、配点はあまり高くありません。
しかし、法令上の制限は重要な項目を繰り返し出題する特徴があり、学習の的も絞りやすく、慣れれば比較的簡単に解けるようになる出題は多い科目です。
出題範囲を全部理解しようとせず、頻出テーマに重点を置き学習していきましょう。
④税・その他(約40時間)
税、その他は例年3問出題と問題数が少なく、得点しやすい問題と得点しにくい問題がはっきり分かれるため深入りは禁物な科目です。
手を広げすぎず、短時間で要点だけおさえる学習方法をとり、過去問を繰り返しやっておきましょう。
まとめ
- 初心者が独学で宅建に合格するには300~500時間程度の勉強時間が必要
- 勉強期間は約半年が目安
- 合格した人が学習を始めた時期に多かったのは4月頃
- 優先する科目の順番としては、宅建業法⇒権利関係⇒法令上の制限⇒税、その他という順番がおすすめ
宅建は難易度の高い資格試験ですが、独学で合格することは可能です。自分に合った学習計画を立て、効率のよい勉強方法をして、宅建取得を目指しましょう。