賃貸不動産経営管理士合格後、登録は必要?合格から登録までの流れを解説




宅建士、賃貸不動産経営管理士



賃貸不動産経営管理士試験に合格した後の

登録までの流れや登録手続き方法を解説します。

賃貸不動産経営管理士として業務を行うためには、「登録」が必要となってきます。資格を初めて取得する方は、登録がどういうものなのか、どうやってするのか気になると思います。

今回の記事では、賃貸不動産経営管理士試験に合格してから登録までの流れや、登録手続き方法などを解説していきます。

賃貸不動産経営管理士がどういうものなのか知りたい方は「賃貸不動産経営管理士の仕事内容と試験対策:不動産業界へのステップアップ」の記事で紹介しています。ぜひこちらも参考にしてみてください。



賃貸不動産経営管理士合格後、登録は必要?

疑問 写真

賃貸不動産経営管理士の登録は任意とされています

しかし、賃貸不動産経営管理士試験に合格された方が、賃貸不動産経営管理士として業務を行うためには、資格登録が必要です。また、賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律に基づく業務管理者の要件を満たすためにも資格登録が必要です。

登録を行っていない者が賃貸不動産経営管理士として業務を行うと、賃貸不動産経営管理士として働けなくなる可能性や、違法行為に該当する可能性もあります。

試験に合格した方は、試験で得た知識を証明できるように登録することをおすすめします。

ですが、登録をしなくても試験合格の実績はなくならないのでご安心ください。

関連記事:独学で賃貸不動産経営管理士試験を合格!効果的な勉強法とは?


合格から登録までの流れ

試験に合格

賃貸不動産経営管理士に登録するためには、賃貸不動産経営管理士試験に合格しなければなりません。

以下は、賃貸不動産経営管理士試験の概要です。

試験日時毎年11月 年1回の実施
受験料12,000円
出題形式四肢択一、50問
受験要件年齢、性別、学歴等に制約なし どなたでも受験可
試験出題範囲イ.管理受託契約に関する事項
ロ.管理業務として行う賃貸住宅の維持保全に関する事項
ハ.家賃、敷金、共益費その他の金銭の管理に関する事項
ニ.賃貸住宅の賃貸借に関する事項
ホ.法に関する事項
へ.イからホまでに掲げるもののほか、管理業務その他の賃貸住宅の管理の実務に関する事項
合格率27.9%(令和5年度 2023年度)
合格発表予定日12月26日(令和5年)

まずは賃貸不動産経営管理士試験に合格し、ここから登録のために講習を受け、登録申請をしていきます。

関連記事:賃貸不動産経営管理士試験の難易度は?合格率や勉強時間を解説

実務講習を受ける(実務経験が足りない場合)

賃貸不動産経営管理士として登録を行う場合には、

  1. 管理業務に関する2年以上の実務経験
  2. 実務経験を有する者と同等以上の能力を有すること

のいずれかの条件を満たす必要があります。

条件を満たしていない場合は、賃貸住宅管理業業務管理者講習(実務講習)の修了をもって、「管理業務に関し2年以上の実務の経験を有する者またはその実務の経験を有する者と同等以上の能力を有する者」と認められ、登録が可能になります。

実務講習の概要:賃貸住宅管理業務に関する実務講習

登録講習を受ける(試験合格から1年以上経過の場合)

登録講習とは、資格登録申請時に賃貸不動産経営管理士試験の合格から1年以上が経過している場合に受講が必要となる講習です。

・受講対象者

賃貸不動産経営管理士試験の合格から1年以上が経過し、以下のいずれかを満たしている者

  1. 管理業務に関し2年以上の実務の経験を有する者
  2. その実務の経験を有する者と同等以上の能力を有する者として実務講習を修了した者

・受講料:12,000円

実務講習の概要:賃貸不動産経営管理士登録講習

登録申請をする

賃貸不動産経営管理士として業務を行うために、登録申請を行います。

賃貸不動産経営管理士への資格登録には、以下のすべての要件を満たす必要があります

  1. 管理業務に関し2年以上の実務の経験を有する者または
    その実務の経験を有する者と同等以上の能力を有する者(賃貸住宅管理業務に関する実務講習の修了をもって代える者等を指す。)
  2. 賃貸不動産経営管理士試験の合格から1年以上が経過していない者または
    賃貸不動産経営管理士登録講習を修了した者

要件を満たし、登録申請を行い、手元に資格証が届くと賃貸不動産経営管理士としての登録は完了です。


賃貸不動産経営管理士の登録手続き

登録要件

  1. 管理業務に関し2年以上の実務の経験を有する者または
    その実務の経験を有する者と同等以上の能力を有する者(賃貸住宅管理業務に関する実務講習の修了をもって代える者等を指す。)
  2. 賃貸不動産経営管理士試験の合格から1年以上が経過していない者または
    賃貸不動産経営管理士登録講習を修了した者

賃貸不動産経営管理士の登録要件は上記のすべてを満たす必要があります

要件を満たしていても登録が受けることができない人もいるため、自分が該当しないか確認しておきましょう。

参考:賃貸不動産経営管理士の登録手続き

登録料

賃貸不動産経営管理士の登録料は6,600円(税込)です

クレジットカード払い、コンビニ払いが利用でき、一度払い込まれた登録料は、理由に関わらず返金が受けられません。

登録料(6,600円)には賃貸不動産経営管理士証の発行手数料4,500円(税込)が含まれています。

有効期限

登録の有効期限は5年間です

試験合格の実績に期限はありませんが、賃貸不動産経営管理士として登録をしておくためには、5年ごとの更新が必要になります。

必要書類

顔写真データ(登録申請日より6か月以内に撮影、jpg形式、サイズ上限5MB)

登録要件を証明する以下いずれかの書面データ(jpg形式、サイズ上限5MB)

  1. 賃貸住宅管理業務実務経験証明書
  2. 賃貸住宅管理業務に関する実務講習の修了証

登録に必要な書類は上記の通りです。申請ページにて画像のアップロードを行い、提出しましょう。


まとめ

  • 賃貸不動産経営管理士の登録は任意であるが、賃貸不動産経営管理士として業務を行うためには登録が必要
  • 登録要件をすべて満たし、登録申請を行う
  • 登録手続きには登録料と必要書類があるため、揃えて提出する

賃貸不動産経営管理士は2021年から国家資格となり、価値のある不動産関連の資格です。

試験に合格していない人はまず試験にチャレンジしてみましょう。もうすでに合格されている方は、登録してみて、賃貸不動産経営管理士資格を活かしていきましょう。

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